風の小さな生き物達

2011年へ← 2012年 → 2013年へ

2012.12.22(土) 仰天!キクガシラコウモリの世界
このページの更新が大変遅れてしまいました事をお詫びいたします。
今年も残りわずか、Y博士のご案内で某人工洞穴へコウモリの調査にお伴すると・・・
今まで見た事も無い数のキクガシラコウモリが冬眠モードの真っ最中!
その数たるや605頭!
サルダンゴならぬコウモリダンゴ状態で数か所に分かれて身を寄せ合っていました。
キクガシラコウモリは、顔の中央にキクの花に似た皮膚のひだがあるのでこの名がついたそうです。

前腕長5.6〜6.5p、体重17〜35gと言われるキクガシラコウモリをご覧くださいませ。


キクガシラコウモリ 下から見た菊の文様です。


キクガシラコウモリ ピッタリ身を寄せ合って・・・


キクガシラコウモリ 一体何頭いるの?


キクガシラコウモリ みんな頑張って生きのびてね。


キクガシラコウモリ 寒いので表面が凍っています。


モモジロコウモリ こちらも凍っています。



モモジロコウモリ まるで氷の芸術品です。


ガだと思いますが、どうしてこうなったのでしょう?誰か教えてください。


2012.10.10(水) ミヤマアカネの成熟(♂)の写真をいただきました。
今季見ることは多分無理だろうと思っていたミヤマアカネの成熟♂の写真をK鳥博士からいただきました!
9/23掲載のミヤマアカネの縁紋はピンクですが、いただいたミヤマアカネは赤になっていました。
旅行先で撮られたそうで、コンパクトデジカメだそうですが、大変美しい姿が見えて嬉しかったです。
いつか実物に出会いたい・・・

また、車を走らせているとシカが森の中に・・・
あれま、立派なツノが!雄シカとの遭遇は初めてです。
が、喜んでばかりもおられず農家の被害やいかに?いったいどちらの味方につけば良いの?


ミヤマアカネ(♂) 縁紋も体も真っ赤で本当に美しい!


ミヤマアカネ(♂) バックが違うとまた雰囲気が変わります。


シカ(♂) 角の様子から3歳かな?


シカ 食べ物のがないのでしょうね?


2012.10.6(土) ハートのあるカメムシ♪
今日は珍しく曇り空でしたが、午後から自然保護センターで生き物発見隊があったので参加しました。
季節のせいか鳥類はじめ昆虫類も少なくなりましたが、木の実を食べたりおしゃべりしながら生き物を探しました。

一番ユニークだったのが、エサキモンキツノカメムシという長〜い名前のカメムシ。
漢字で書くと「江崎・紋黄・角・亀虫」で、その特徴は何といっても背中にあるハート型の模様(紋)。
ツノカメムシとは、両肩に角状の突起のこと。
ついでに江崎とは、命名者の「ハセガワ」氏が昆虫学者・江崎悌三博士に捧げたためだそうです。
カメムシ=くさい がイメージですがすっかり目がテンになってしまいました。



エサキモンキツノカメムシ この背中のハートにはびっくり!!!


ウシガエル オニバスの上で休憩中


ニホンアカガエル のんびり〜


ヤマカガシ 狙っているんですけど・・・


コクワガタ まだいたんだ。


マユタテアカネ マユ模様が分かりますか?


アキアカネ センターではありません。


アサギマダラ センターではありません。渡りをするチョウで有名。


アサギマダラ 今度は花に止まっているところを・・・・


アゲハチョウ こちらはお花で吸蜜中


2012.9.29(土) ナガレタゴガエルとコテングコウモリなどに出会いました!
今日は、Y博士のコウモリ調査のお伴で出かけましたが、行く道中タケニグサでお休み中のコテングコウモリをY博士が発見!
少しだけ中を覗かせてもらいました。
以前にもご紹介したようにクズ、タケニグサ、トチノキの枯葉がちょうど良き仮住まいになるようです。

また、北の方の渓流ではY博士がナガレタゴガエルを発見!!
例年より早い登場にY博士も驚かれていました。
南部ではとても見かけることのできないナガレタゴガエルをご覧くださいませ。


ナガレタゴガエル 真の渓流性のアカガエルです。


ナガレタゴガエル 水中で越冬します。


ナガレタゴガエル 繁殖期は2月〜4月。


コテングコウモリ タケニグサの枯葉でお休み中


コテングコウモリ トチノキの枯葉でお休み中


キクガシラコウモリ 土管で休憩中(正面顔)


キクガシラコウモリ ゆらゆら揺れて横向きです。


ハタケシメジが生えていたので夕食にゲット♪


ツチアケビ 初めて見ました!


2012.9.23(日) 念願のミヤマアカネ(♂)に出会いました♪
Y博士のナガレホトケドジョウ調査のお手伝いをしていたところ、ミヤマアカネ(♀)をY博士が発見してくださいました!
8/27に出会って以来で、これはホオケ様のご加護?
”♂もいたようですよ”と言われ、近くを探すと、”いた、いた♪愛しの♂ちゃん・・・”
赤トンボの中で一番美しいと言われるミヤマアカネの♂は、縁紋が白→ピンク→赤になるそうですが、このミヤマアカネはピンクです。
成熟♂は、頭も胴体も縁紋も真っ赤になるそうなので、あと少しのところでしょうか?
でも、こんな美しいトンボに出会えてルンルンでした。


ミヤマアカネ(♂) 縁紋がきれいなピンク色です。



ミヤマアカネ(♂) 横からもどうぞ。


ミヤマアカネ(♂) 褐色の帯があるのはこのトンボだけ。


ミヤマアカネ(♂) この顔も真っ赤になるそうです。見たいなぁ〜。


ミヤマアカネ(♀) 縁紋が白いのでいずれピンクになります。


2012.9.13(木) シカなどに出会いました。
先日、フィールドを巡っていると道路にシカ!やっこさんすぐ気がついて山中に逃げました。
その山中をよ〜く見ると、自分はすっかり周囲に溶け込んでいると確信したのかちっとも動きません。
しめしめ・・・ほんだらばナイスショットをと狙ったもの枝が多すぎ(涙)
やっぱやっこさんの方が賢いようですね。

また先週になりますが、Y博士とナガレホトケドジョウ調査の折にアカザに出会いました。
アカザはナマズの仲間で胸と背に鋭い棘条があり、その棘条に刺されると痛いそうです。
環境省レッドデータでは絶滅危惧U類という貴重な種類で嬉しい出会いでした。

その外の生きもの達も併せご覧ください。


シカ きれいなシカでしたが枝被りが残念。


シカ 隠れてこちらの様子をうかがっています。


アカザ ナマズに似て愛嬌がありますね。


ナガレホトケドジョウ 奥のホトケ様はお腹が大きい。



ナガレホトケドジョウ 多分お腹に卵を持っています。無事に産んでおくれ〜。


ヒメカマキリ 自分の体より大きなアブをいただきます。


カマキリ こちらも同じくらい大きいバッタ?をいただきま〜す。


シオカラトンボ(♀) 同じくセセリ?をいただきま〜〜す。


ヒメスズメバチ スズメバチ類では一番性格がおとなしいそうです。


コオロギバチ こんなハチもいるんだ・・・



2012.9.3(月) ”生き物発見隊”で出会った生きもの達など

9/1(土)午後から恒例の生きもの発見隊に参加しました。
この日も残暑が厳しく、生き物達もちょうど休憩時間だったのか?
特にものすごく変わった生き物は登場してくれませんでしたが、皆さんと楽しく観察することができました。
センターはサギソウ、ミズトラノオ、ミズアオイなど貴重な花が見頃を迎えていました。
この日出会った生きもの達をご覧くださいませ。


リスアカネ 羽化してまもなくか、ロープでじっとしていました。


ハグロトンボ 大変暗い中にいたカップルです。


メスグロヒョウモンかオオウラギンスジヒョウモンか?


名前などお構いなしに蜜をいただきます。


シロヒトリでしょうか。まっ白な体に真っ赤な足の付け根。


ルリタテハ 羽を広げるとルリ色が素敵です。


生き物発見隊 ”う〜〜〜ん。これは何だ?”


カマキリの交尾 あれれ?何か違う・・・


正解はこちら。



2012.8.27(月) 幻のドジョウ”ナガレホトケドジョウ”などに出会いました!

ナガレホトケドジョウは、環境省絶滅危惧TB類、岡山県では絶滅危惧U類という、大変貴重なドジョウですが、
8/26にY博士のお伴で観察させていただきましたのでご紹介します。
このドジョウ、体長は5〜6cm、体は円筒状で細長く、尾鰭後縁は円く、眼から吻端にかけて黒線があるのが特徴です。
ひげは8本で、山間の浅くて流れの穏やかな細流に生息していますが、環境の変化により減少しているそうです。
”神秘の魚”とも呼ばれるドジョウ、幻に終わらず良かったです。

又この日は、日本で最も美しい赤とんぼと言われるミヤマアカネにも出会えました♪
ミヤマアカネは、
雄雌とも翅の縁紋から内側にかけて褐色斑がある、珍しいトンボです。
赤くて美しいのは♂ですが、♀もなかなかのものでラッキーでした。

そして今日は、おサルさんにも出会いました♪♪
まだ青い栗を美味しそうに食べていましたのでご覧くださいませ。


ナガレホトケドジョウ(採捕) 眼から吻端にかけて黒線が見えますね。


ナガレホトケドジョウ(採捕) とてもチャーミングなお顔です。


ナガレホトケドジョウ(採捕) 尾鰭後縁は円いですね。


ミヤマアカネ(♀) 羽の先端部が帯を持つのは世界中でこのトンボだけ。白い縁紋は成熟するとピンクに変わる。


ミヤマアカネ(♀) 飛ぶ時に帯が輪を描きとてもきれい。別名”クルマトンボ、ヤグルマトンボ”です。


サル 栗をむしゃむしゃ・・・。(目の前に栗の枝折ってるぞ〜)


サル 秋の味覚をお先にいただきま〜す。


サル 食べたらさっとサル(去る)。


2012.8.20(月) オオムラサキとオニヤンマの産卵など。

8/18(土)の午後から岡山県自然保護センターで定例の”生き物発見隊”に参加しました!
暑さも最高だというに参加者は16名!皆さんとっても熱心です♪

いつものコースを廻り、一番感激したのがオオムラサキとオニヤンマの産卵シーンに出会えたことです。
子孫を残すためボロボロになって産卵するオオムラサキ、またオニヤンマ(♀)は別の♂が襲いかかろうとするのを避けて産卵。
いやはや、種の保存は本当に命がけだということが良〜く分かりました。


オオムラサキ(♀) 羽をボロボロにして最後の産卵のためエノキをぐるぐる回っています。


オニヤンマ(♀) お尻を直角にして何度も何度も土に突きたてますが、その音も聞こえます。


オニヤンマ(♀) 産卵は同じ場所でなく移動します。


ホシミスジ この木がお気に入りかずっと滞在していました。


生き物発見隊 ”このヘビの抜け殻はシマヘビだよ。”


生き物発見隊 ”あのカマキリ捕りたいよ〜。”

2012.8.5(日) 第3回「水辺の動物講座」などで出会った生きもの達
岡山県自然保護センターの標題の講座に参加しました。
今回は”オニヤンマの産卵”ということで産卵場所に連れて行っていただきました。
オニヤンマの産卵シーンを見ることは出来ませんでしたが、ヤゴを始め小さな流れに棲む生きものなど観察することができました。

また近くの池を尋ねているとキツネ(と思う)が出現!
すぐに走って逃げましたが、スマートなキツネでよほど餌がなくて昼間に徘徊しているのかなと思いました。
キツネ(と思う)は時々見かけますが、写真に撮れたのはロードキル以外、オハツです。


オニヤンマ 日本最大のトンボでお獅子ではありませんよ。


オニヤンマ エメラルドグリーンの目が素敵です。


オニヤンマヤゴ 成虫になるまで2〜3年かかります。


オオイトトンボ 名前程大きくない・・・


オナガアゲハ(♂) カラスザンショウで吸蜜中


カラスアゲハ(♂) 白い性標がある写真はボケてました。


トノサマガエル 暑さに耐えて・・・


講座風景 裸足で水に入り、オニヤンマのヤゴ探しに夢中?


キツネと思うのですが・・・


キツネ(と思う) それにしても痩せていますねぇ。


ウチワヤンマ(♂) ウチワの部分に黄色がある。



タイワンウチワヤンマ ウチワが黒一色


タイワンウチワヤンマ(上)とシオカラトンボ(♂)(下)


ホシミスジ 涼しい場所で休憩中?


ホシミスジ コミスジと良く似ています。

2012.7.22(日) 「せみ時雨の中の散策」で出会った生きもの達
岡山県自然保護センター主催の初心者のための自然観察会に参加しました。
講師は村上 勇先生で、通称”昆虫博士”&ダルマ会メンバーでもあります。
セミと言えば、ニイニイゼミ、アブラゼミ、ツクツクホウシ、ヒグラシ、ミンミンゼミ、クマゼミなどですが、
この日一番姿が良く見え、声が聞こえてきたのはニイニイゼミ。
しかし、散策中には、アブラゼミ、ヒグラシにも出会うことができました。
また、セミの抜け殻からセミの種類や雌雄の同定の仕方も教えていただきました。
そして、残り時間は樹液に集まる虫たちの観察やお話もあり、子供も親も目を輝かせていました!
お世話になりました村上先生はじめ、センター関係者に心より御礼申し上げます。


ニイニイゼミ羽化直後 通常なら羽化は夜間らしいが、ラッキーな出来事でした。


オオムラサキ(♀) 初見初撮りです。次回は♂に出会えますように・・・


オオムラサキ(♀) 樹液に夢中


オオムラサキ 別な木で発見しました。


コムラサキ(多分♂) カナブンと樹液を吸っています。


ノコギリクワガタ 交尾中です。この後、観察のため仲を裂いたかも?


シャチホコガの幼虫 鯱鉾に見えるでしょう?


ルリシジミ 小さいけど魅力的なチョウです。


村上先生を囲んでお話を聞きます。


2014.7.21(土) フサヒゲルリカミキリに出会いました。
フサヒゲルリカミキリは草原性のカミキリムシで、岡山県と長野県の局地的な生息地にしかおらず、またいつ絶滅するかも知れない極限状態にあります。
環境省と岡山県が絶滅危惧T類に格付けし、更に岡山県は希少野生動植物保護条例も作っており、
無断で捕獲すると一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処せられます。
この日、岡山県自然保護センター主催の現地調査のお手伝いをさせていただき写真を撮らせていただきました。

”フサヒゲルリカミキリ成虫の体長は15〜17o。
成虫は、6月下旬から出現し、ユリ科ワスレグサ属のユウスゲの開花期に葉や花茎を後食し、
メスは、ユウスゲの花茎に噛みつき傷をつけた場所に産卵する。”
とのことで調査の内容は、ユウスゲの花茎の数、産卵痕の数、成虫の数を調べるものでした。
約一日を草原の中で過ごしましたが、貴重な生き物の保全についての勉強になりました。

またこの日出会ったその外の可愛い生き物達もご覧くださいませ。


フサヒゲルリカミキリ(♀) 触角の房が素敵でしょう。


フサヒゲルリカミキリ(♀) ユウスゲに止まりました。


フサヒゲルリカミキリ すぐに茎の下に隠れるのです。


コテングコウモリ(山田勝氏 採捕) 枯れた葉に仮住まいしていました。※許可の無い人は採捕できません。


コテングコウモリ(山田勝氏 採捕) ※許可の無い人は採捕できません


オオトリノフンダマシ(♀12〜13mm) 鳥の糞に擬態したクモです。♂は2mmで通常では見つからない。


オオウラギンスジヒョウモン 草原にたくさんいました。ヒョウモンでは大型種です。



調査終了後のまとめ

2012.7.10(火) 生き物発見隊で出会った生き物達など。
先日、岡山県自然保護センターの”生き物発見隊”に参加したとことろ、たくさんの生きもの達に出会いました。
中でも夏の風物詩ともいうべきカブトムシヤコクワガタ、セミなど・・・嬉しいですねぇ〜^^

梅雨が明ければ本格的な夏!昆虫の世界にも確実に夏がやってきていますね。
写真が多くなりましたが、センターにはいろんな生き物達が満載ですよ♪


カブトムシカップル ラブラブ中?


カブトムシカップル 実は樹液を懸命に吸っているのです。


コムラサキ(♀) とてもきれいな♀です。樹液を吸いに・・・


コムラサキ(♀) ♂は名のとおり紫色なのですが・・・


クロヒカゲ(と思う) 暗い場所が好きなチョウですが樹液に夢中?


コクワガタ こちらも樹液でお食事中です。


ニイニイゼミ 今年の初見、初聴きです。


ネキトンボ(前が♂、後ろが♀) 連結で飛んでいます。


クロスジギンヤンマ(♀) 頑張って産卵中です。


コシアキトンボ 孵化後と思います。


シュレーゲルアオガエル 一休みしています。


ニホンアカガエル 友人が見つけました。


ハッチョウトンボ(♂) これ以上入れないので後ろからごめん。


ハッチョウトンボ(♀) 上向きですがまつ毛があるみたい。


ナナフシモドキ 長いので撮りにくいね。


カナヘビ とても良く見かけます。


シオヤアブ 髭のおじいさんみたいですね。


オオウラギンスジヒョウモンかなぁ? 


アサマイチモンジかなぁ?


2012.6.30(土) 赤と白?
今年は、マイマイガの発生が激しいのですが、黒いアゲハとの出会いが少なくちょっと残念です。
そうした中、ショウジョウトンボとモンシロチョウに出会いました。
いつでもどこでもいる平凡なトンボやチョウですが、背景がきれいだったので撮ってみました。

ショウジョウトンボは”赤トンボ”ではなく、”赤いトンボ”です。
ショウジョウという名前は、中国の伝説の動物「猩猩」にちなんだもので「猩猩」は、狗に似て髪が長く、
端整な顔立ちで群れをなして伏して歩き、鳴き声は小児あるいは犬に似ている。
赤ら顔をしていて非常に酒好きな動物とされ、動物の中で最も赤い血を持つといわれているそうです。
「猩猩」の名がついた生き物としては、ショウジョウバエ(赤い目をしていて酒によく集まる)、
ショウジョウバカマ(猩猩袴)、ポインセチア(猩猩木)などもあります。


ショウジョウトンボ(♂) 真っ赤なトンボです。


ショウジョウトンボ(♂) 暑いのでしょうか?


モンシロチョウ ゆっくり見るととてもきれいですね。


モンシロチョウ 羽の付け根が黒ずんでいるのが♀で、少ないのが♂だそうですがさてどっち?


2012.6.24(日) 「水辺の動物講座」〜ハッチョウトンボの棲む場所〜 in 岡山県自然保護センター
第2回目となる標題の講座に参加しました。
講師はセンターの森先生で、ハッチョウトンボの棲む湿原についてのお話を中心にお聞きしました。
日本で一番小さいハッチョウトンボが棲んでいるセンターの湿原は、人工的に作られたとのこと。
湿原の条件は、水質と水量で、水質は低栄養でないといけないそうです。
何故かと言うと高栄養では、背丈の高い草が生えるのでハッチョウトンボの棲みかには向きません。
また水面が見えることも必要ですが、その表面をかすかに流れる水量が必要だそうです。
(水量が多いと栄養も多くなるので良くない。)
ということで本日、10時から12時までに出会ったトンボは、14種類もの数になりました。
お世話になりました森先生、ボランティアの皆様に厚く御礼申し上げます。

また、どちらかと言えば嫌われている日本の蛾には、2大美麗種があるそうで、運よく出会うことができました。
ビロードハマキとオオミズアオをご覧ください。蛾のイメージが変わりますよ♪


ハッチョウトンボ(♂) 日本で一番小さいトンボです。


ハッチョウトンボ(♀) 地味ですが可愛いですね。


ハッチョウトンボ(未成熟♂) あと4〜5時間すると赤くなるそうです。


ハッチョウトンボ(雌雄は不明) 羽化したばかり?ヤゴが見えますか?


モノサシトンボ(ラヴラヴ中) 左のハートが素敵ですね。


モノサシトンボ(ラヴラヴ中) ♂同士見つめ合って・・・?


オオイトトンボ(ラヴラヴ中) モノサシトンボとはビミョーに違うのが分かりますか?


ビロードハマキ まぁ、きれい!日本の代表的な蛾の美麗種その1です。


オオミズアオ(♂) まぁ、幽玄!日本の代表的な蛾の美麗種その2 (6/23生きもの発見隊)


オオミズアオ(♂) かなり弱っており目の前でご臨終でした。


ミドリヒョウモン(♂) トイレの窓からこちらへ・・・(6/23生きもの発見隊)


ミドリヒョウモン(♂) トイレの窓で休憩中?


ヤマトシリアゲ(多分♂) サソリのように尻が曲がっているシリアゲ目の代表種。(6/23生きもの発見隊)


2012.6.11(月) モリアオガエルの産卵に出会いました♪
前回、モリアオガエルの卵を載せましたが、いつか産卵シーンに出会えないかと念じて3年・・・
ついにそのシーンを見ることができました。
前回の雨でモリアオガエルにスイッチが入ったのでそろそろピークとY博士に教えていただきました。
で、早朝、モリアオガエルの森に行くと、卵塊が増え産卵シーンが数か所で行われていました。

モリアオガエルは、通常は森林で生活しますが、繁殖期になると、まずオスが産卵場所に集まり、鳴きながらメスを待ちます。
メスが産卵場所にやってくるとオスが背中にしがみつき、産卵行動が始まりますが、卵塊の形成が進むに連れて1匹のメスに数匹のオスが群がります。
産卵・受精が行われると同時に粘液が分泌されますが、この粘液を集まったオス・メスが足でかき回し、受精卵を含んだ白い泡の塊を作ります。
直径10-15 cmほどの泡の塊の中には、黄白色の卵が300-800個ほど産みつけられます。
泡は表面が乾燥して紙のようなシートとなって黄白色の卵塊となり、孵化するまで卵を守る役割を果たすそうです。

1週間から2週間ほど経って卵が孵化、孵化したオタマジャクシは泡の塊の中で雨を待ち、雨で溶け崩れる泡の塊とともに下の水面へ次々と落下します。
が、その真下では、イモリが
待ちかまえていて、落ちてくる幼生をぱくぱく食べるのです。
難を逃れた幼生から前後の足が生えてカエルの姿になった幼体は上陸、しばらくは水辺で生活しますが、やがて森林で生活を始めるそうです。

いやはや、生き物達の生命の誕生の裏には、壮絶な物語が隠れているのです。


モリアオガエルの産卵 白い泡が神秘的


モリアオガエルの産卵 足で泡をかき混ぜ中(左側の卵塊は少し前に作られたもの)


モリアオガエルの産卵 上の卵塊の反対側の様子(がんばろうね。)



モリアオガエルの産卵 ずいぶん高い位置でも・・・


モリアオガエルの産卵 違う位置での産卵です。



2012.5.30(水) タカチホヘビ、サンショウウオ、モリアオガエルなどに出会いました!
5/26(土)にY博士、H博士と自然ツアーにお出かけしましたが、実にたくさんの生きものとの出会いがありました。
特に感激したのが一番見たかったタカチホヘビです。
タカチホヘビは森林等に生息し、夜行性で昼間は落ち葉や倒木の下にもぐりこんでいるのでめったに見ることはありません。
食べ物は甲虫類の幼虫やミミズなど、全長30-60cm、体色は褐色、正中線上に黒い縦縞が入り、鱗には虹色の光沢があります。

とてもおとなしいヘビで虹色に輝いていました。(写真はうまく撮れませんが・・・)
両生類、爬虫類の苦手な方には、どうぞ素通りくださいませ。


タカチホヘビ 虹色に輝いているのが分かりますか?


タカチホヘビ 以前は幻のヘビと言われていました。


ヒバカリ こちらも同じ場所にいました。


ヒバカリ おとなしいヘビだそうです。


ブチサンショウウオ 背面は紫を帯びた黒色で、白色または黄色の斑紋があります。


ハコネサンショウウオ 高山源流に分布するそうです。


モリアオガエル 非繁殖期は森にいますが繁殖期には湖沼に集まり・・・


モリアオガエル このような卵を産みます。(6個確認)


タゴガエル 森林に生息し森林で繁殖する。


タゴガエルの卵です。


キクガシラコウモリ まだお休み中?


ヤマキマダラヒカゲ サトキマダラヒカゲとの違いは後翅の付け根にある3つの丸い紋のうち、
一番下の紋の位置が外側にずれること。サトキマダラヒカゲは一直線だそうです。


ヒメクロサナエの羽化直後です。



2012.5.25(金) ノウサギなどに出会いました。
今日は久しぶりの雨でした。
写真クラブのSさんの写真展のお手伝いを済ませ、午後から”瀬戸鳥を愛する会”の皆さんと某渓谷に行きました。
道中の毛虫の多さに閉口しながら、ホトトギス、キビタキなどの声を聞くことができました。
成果のないまま駐車場に着くと”あっ、ノウサギ!”とK博士の声♪
大急ぎで車からカメラを取り出しましたが一枚撮ったところで逃げて行きました。
雨でもカメラは持ってないと、どこにワンチャンスが転がっているか分からないと反省しきりでした。



ノウサギ 雨の出会いも良いもんだね^^


イタチとアオサギ 互いの出会いにビックリ!!


イタチ 早く逃げなくちゃ・・・


イモムシに寄生するハチの卵


2012.5.13(日) 「水辺の動物講座」で出会った小さな生き物たち
岡山県自然保護センター主催の標題の講座に参加しました。
第1回目は、”とんぼの羽化”ということでセンターの森先生にご指導いただきました。
”自然保護センターは20年前にでき、100haの敷地であるが、池を中心に6つの谷がある。
元は棚田もあったので田んぼの周りの生きものがいる。
湿地、流れ、池、虫の原っぱ、田の跡地等で水辺の比較しながら生き物の生活を観察しましょう。”
という森先生のお話のあと、約2時間でトンボ10種類、両生類5種類を観察することが出来ました。
とても分かりやすく楽しい講座、しかも採捕してくださるので大変勉強になりました。

写真はいっぱいあるのですが、貴重な生き物ほどボケボケで残念でした。
お世話になりました森先生はじめボランティアの皆様に厚く御礼申し上げます。


ヨツボシトンボ 黄褐色で、がっしりした感じのトンボ。翅の前縁部に黒褐色の斑紋がある。


フタスジサナエ(♂) 胸部にはふたつの黒い縦の線があるのが特徴。


オオイトトンボの連結産卵 こんな光景が至るところで・・・


オオイトトンボの連結産卵 頑張っています。


オオイトトンボ(♂) ブルーと黒のコントラストが素敵です。


オオイトトンボ(♀) 大きそうに見えますが24〜32mmですよ。


クロスジギンヤンマ(♀)産卵中 胸に2本の黒状があるのが特徴


クロスジギンヤンマ(♀) 単独で産卵します。


シオカラトンボ 交尾中


シュレーゲルアオガエル アマガエルとの違いは、鼻筋から目、耳にかけて褐色の線がないこと。


シュレーゲルアオガエル 上の個体とは別です。可愛いですねぇ。


トノサマガエルの幼生がいっぱいいました。


アカハライモリ(幼体) 見かけることは無くなりましたが、日本固有種です。


アカハライモリ(♂) 尾が紫になっているのは婚姻色
だそうです。


アカハライモリ 上が成熟♂、下が幼体


カスミサンショウウオ(幼生) 今年生まれとのこと。


コチャバネセセリとミツガシワ


ミツガシワとハチの仲間


ミツガシワに埋もれて・・・


コウホネと何でしょう?


モンカゲロウでしょうか・・・


講座風景 コウホネの芽をシカが食べたのではないかと思案中。


講座風景 トノサマガエルの幼生を観察中。


2012.5.9(水) ノウサギなどに出会いました。
今日は”瀬戸鳥を愛する会”の皆さんとお出かけしたところ、野鳥には会えずでしたがノウサギに出会いました。
ノウサギは、何故か河原を歩いていたのですが、何となくやせ気味&ヨタヨタ・・・
かなり距離があったので、詳しい状況は分かりませんでしたが、写真を拡大してみるとひょっと疥癬症?かなぁと思いました。
疥癬症のイノシシやタヌキなども時々見かけますが、治療をしてもらうこともできず可哀想・・・
何とか無事に生きのびて欲しいものです。

また、ニホントカゲにも久しぶりに出会いました。
幼体はメタリックブルーで大変きれいですが、このニホントカゲは成体に近いと思います。


ノウサギ ぴょん、ぴょん河原に登場しました。


ノウサギ 立ち止まり辺りを見てますが、やせ気味&毛並みもおかしい・・・


ニホントカゲ 少しメタリックブルーが残っているような・・・


ニホントカゲ 全身滑らかなうろこで覆われています。


2012.5.2(水) ハートのトンボなど
GWのまっただ中ですが、今日はあいにくの雨となりました。
新緑が本当にきれいで心を洗われるようですね。
気温も高くなったのでトンボやチョウなど多くの昆虫類を見かけるようになりました。
ここ1週間、フィールド巡りなどで出会った小さな生き物を載せました。
名前が分からない生き物は、判明したら変更します♪


ホソミオツネントンボ きれいなブルーです。上が♂で下が♀


ホソミオツネントンボ だんだん♀の尾が上がり・・・


ホソミオツネントンボ きれいなハートになります。が、半分ボケ・・・


シオヤトンボ(♀) 羽がとてもきれいです。


シオヤトンボ(♀)と思う。


フジとクマバチ


ヤマアカガエル(芸北) 色は違うけど・・・


スギタニルリシジミ(芸北) なかなか(お目にかかれないとか・・・


コミスジ(と思う) モノトーンが素敵です。


コミスジ(と思う) 


トラフシジミ(♂)


ユリクビナガハムシ 真っ赤で愛嬌のある顔ですが、ユリを食害するのでご用心


2012.4.19(木) イタチに出会いました!
全国的に夏鳥がやってきているというニュースを聞いたので某お山に出かけると、林道に何か小動物が・・・
何だろうと思って見るとイタチでした!
大急ぎでカメラを向けるとイタチもこちらに気づき大急ぎで逃げ去りました。
何とか可愛いイタチを撮ることができましたのでご覧くださいませ。
ニホンイタチかチョウセンイタチかは定かではありませんが、とても嬉しい出会いでした。


イタチ とても可愛いイタチの登場


イタチ ここから走りだす。


イタチ 早く道路を渡らなくちゃ・・・


イタチ 走る、走る。


イタチ 害獣ですが最後はこんなポーズ。


2012.4.16(月) ツマキチョウなどに出会いました。
昨日、自然保護センターからの帰路、地元で珍しいチョウを教えていただきました。
年1回、春にだけ現れる白っぽいチョウでモンシロチョウよりもやや小さいツマキチョウです。
オスは前翅の先端がオレンジ色、後翅の裏は編目模様になっており、飛び方は直線的。
確認のためM博士が採捕、ゆっくり観察することができました。
次に採捕されたのがスジグロシロチョウでモンシロチョウと勘違いされるそうですが翅に黒いスジがあるのが違い。
いやはや、チョウの世界もいろいろありますねぇ。


ツマキチョウ(♂) 翅の先のオレンジがポイント。


ツマキチョウ(♂) 裏は網目模様。


スジグロシロチョウ 


ウラギンシジミ


ヒオドシチョウ


ルリタテハ


ルリタテハ


2012.3.20(火) ナガレタゴガエル(流田子蛙)などに出会いました。
今日はお彼岸の中日で、”暑さ寒さも彼岸まで”の言葉どおり、寒さも少し和らぎましたがまだ油断は禁物ですね。

先日、岡山県レッドデータT類のナガレタゴガエルに出会うことができました。
ナガレタゴガエルは、日本固有種で体長4〜6cm、体色は赤褐色や黄土色などで鼓膜の周辺が黒色。
秋から春にかけ水中で生活をしますが、その時、水中で皮膚呼吸をする際に役立つブヨブヨのシワができます。
また、後肢の水かきもよく発達しており、水中生活に適応した体のつくりになっているそうです。
繁殖時期は2月から4月で、本州に分布するカエルの中では、一番早く繁殖を開始し、繁殖が昼間に行われるのも、ナガレタゴガエルの特徴だそうです。
雌雄は水中で抱接をし、抱接の際、オスが間違えて魚や流木に抱きつくこともあるとか。
渓流の中での自然界の営みに出会うことができ、とても感動しました。

又、リスのお食事テーブルやニホンモモンガの食痕も見つかりましたのでご覧くださいませ。
ご案内のY博士に心より御礼申し上げます。

(※採捕したものは速やかに元の場所へ戻しています。)


採捕のナガレタゴガエル(上♂、下♀) 
抱接中です。


ナガレタゴガエルの卵 まるで自然の宝石です。


水中のナガレタゴガエル 抱接中


水中のナガレタゴガエル やはり普通のカエルには見えないですね。


ナガレタゴガエル(採捕)♀です。


リスの食痕 オニグルミをこのテーブルで食べたようです。


こちらはスギの球果で、ニホンモモンガの食痕です。


カスミサンショウウオ採捕 絶滅危惧T類


ニホンヒキガエルの卵 ひも状ですごい長さ。


ニホンヒキガエルの卵 こちらも絶滅危惧U類です。


2012.2.25(土) 小さな生き物達の早春の兆しなど
寒さの中にも自然界では春を告げる出来事に出会います。
その一つには、県のレッドデータブックで絶滅危惧1類に指定されているカスミサンショウウオの産卵が始まっているそうです。
某観察会にて、Y博士にこっそり教えていただきました。
ゼリー状の透明な袋に包まれた無数の卵が、ふ化に向けて静かに命のリズムを刻んでいる様子は感動ものでした。
また、セツブンソウを見がてら、越冬中のホソミオツネントンボや冬眠中の小さな生き物達も見せていただいたのでご覧くださいませ。


カスミサンショウウオの卵嚢です。頑張って成長してね。


こちらはニホンアカガエルの卵です。


ニホンヒキガエル 薄眼を開けているように見えますが冬眠中・・・


ホソミオツネントンボ 南の斜面で越冬中


テングコウモリ まるで凍っているかのようでした。


キクガシラコウモリ 静かに休んでいます。


ベンチの下で冬眠中のカナヘビ


オオゴキブリ 体長約4cm 朽木を食べて暮らすそうで、豊かな自然林がある証拠です。

遅ればせながら新年おめでとうございます。
昨年10月から、小さな生き物達との出会いが少なく更新出来なかったことをお詫びいたします。

が、今日はホソミオツネントンボに出会うことができました。
以前にもご紹介しましたが、成虫のまま冬を越す細身のトンボです。
冬には褐色になるので、枯葉などにまぎれ大変見つけにくいのですが、Y博士が教えてくださいました。
お陰様でこのコーナーも更新出来て良かったです。


ホソミオツネントンボ けなげに冬を生きのびています。


ホソミオツネントンボ 35〜42mmですからちょっとやそっとでは見つかりません。


アオダイショウ(幼蛇) 昨年12/7に庭にいたのでビックリ!


アオダイショウ(幼蛇) 日向ぼっこのようでしたが冬眠できたかなぁ?

トップへ戻る

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送